ゆびきり

本当に、優しい人だな。




不器用な言葉しか出てこないけど、私は真斗に認めてもらえた言葉で心が救われた。





「真斗、ありがとう」





泣かない、泣き虫な自分とは卒業しないとね。





そんな私をみかねてか、真斗はハンカチを私に差し出してくれた。





「素直でいいって、いってんのに、なんで直ぐに素直じゃなくなるんだよ。お前は天邪鬼か」





「真斗…」





差し出されたハンカチが、私の涙腺を解放していく。





言葉にできないから、心の中で何度も真斗にありがとうを呟いた。





不器用なりに、前に進めないとね。





詠士と私の時間をしっかり刻んでいかないと、梨由に敵わないよ。






愛されたいなら努力しないといけない。





自分の長所をいかして