「私たち、このまま前みたいには無理だよ。問題を解決しないと」
詠士のことを、毎日みていたからわかる。
あの、誕生日から詠士の心の中に梨由の存在が大きく膨れ上がっていること、それに、気づかぬふりして、そばにいることが本当は辛かった。
愛されていなくてもいい、
そばにいてくれたらそれでよかった。
なんて、嘘だ。
そばにいるのに、どうして私をみてくれないの?
私はあなたを好きなのに、あなたはなんで、そばにいない人を想っているの?
そんな想いがいつからか、私に重く苦しくさせていた。
「素直になろうよ。詠士を好きな梨由でもいい、私にとって、梨由は友達だって変わりはないんだよ。詠士を好きな私を友達だと想ってくれる梨由と同じ」
梨由は俯いた顔をパッと上げて、私を見た。
今度は私が、微笑んで梨由に頷く。
すると、梨由は涙を浮かべて微笑み返してくれた。
詠士のことを、毎日みていたからわかる。
あの、誕生日から詠士の心の中に梨由の存在が大きく膨れ上がっていること、それに、気づかぬふりして、そばにいることが本当は辛かった。
愛されていなくてもいい、
そばにいてくれたらそれでよかった。
なんて、嘘だ。
そばにいるのに、どうして私をみてくれないの?
私はあなたを好きなのに、あなたはなんで、そばにいない人を想っているの?
そんな想いがいつからか、私に重く苦しくさせていた。
「素直になろうよ。詠士を好きな梨由でもいい、私にとって、梨由は友達だって変わりはないんだよ。詠士を好きな私を友達だと想ってくれる梨由と同じ」
梨由は俯いた顔をパッと上げて、私を見た。
今度は私が、微笑んで梨由に頷く。
すると、梨由は涙を浮かべて微笑み返してくれた。

