ゆびきり

少しずつ、落ち着いてきた私は梨由と他愛のない話をしていた。





相変わらず売れっ子アーティストは、取材や新曲の打ち合わせ、インストアイベント、そして、日本での初ライブの会議など毎日忙しそうだった。





「今日は、たまたまインストアイベント終わったらオフなんだ。でも、家帰ったら新曲の作詞やらなきゃだけど」





「凄いね梨由は、そんなに詰め詰めで働いてたら、私は続かないよ」





「趣味が仕事になったようなものだから、大変だけど、楽しいんだ」






そんなイキイキした梨由をみていると、こっちまで意欲が湧いてくる。





でも、それだけじゃいけない。





友達として、同じ人を好きなことからも、逃げるわけにはいかない。





だから、私はある案を梨由に出した。