ゆびきり

すると、光哉は真剣な顔で、またルームミラー越しに私を見る。








「正直、あの梨由が本音を話すなんて、本当に驚いた。君よりも、そばにいたのに、本音を聞き出すことは、僕には出来なかったんだから」







本音を聞き出すこと…







本音を聞かなきゃ、何も進まなかったから聞いただけ、そんな大それたことじゃない。









「本音から私は逃げていたの。だけど、もう逃げていたら、何も変わらないから…

本当は本音なんて聞きたくなかった…

だから、何も凄くも何もないよ」








「そんなことない、君のその素直さで、梨由は向き合えたんだ。

自分にさえ嘘をついていたのに…梨由だって、君を失いたくない。

でも、本音を言えば、君が去ることを予測していたはず」








確かに、予測をしていただろうね。








そんなに、凄いことなのかな?梨由が本音を吐くことは…