ゆびきり

「そんな、梨由から、君の前で強がったら、本音を見せてと言われたって、凄く嬉しそうに語っていたんだ。だから、僕は君のことを信用しはじめていた」








ルームミラー越しに、光哉と目が合う。








冷たい視線…







「信用したのに…裏切ったっていいたいの?」








私だって引けないよ。








だって、これは、梨由と私の問題なんだから。初めて話す光哉に私にあれこれ言う権利なんてない。








「まあ、そんな怖い顔しないでよ」







光哉は笑顔を作って言った。







作り笑顔をさせたら、誰よりも完璧だろう。








「君は凄いと思っているんだ」








意外な言葉に、私は戸惑う。








「どういうこと?」








私は、なるべく、強気な姿勢を崩さなかった。