ゆびきり

そんな私を、不安そうに梨由は見る。








「送るよ、ここから駅まで遠いし」








「いいの、一人で歩きたいから」







今なら、優しく言える。







「今は、いい人ぶることはできない。やっと、自分に素直になれたから」








私の言葉に、不安を隠せない梨由。








「日和…友達…ダメになっちゃうのかなぁ?」







「今は、なんとも言えない…嘘はつきたくないから…。


でも、友達って口約束じゃないと思うよ」







いつか、口約束だけじゃなく、自然に梨由を友達に思える日がくると思う。









私は、玄関へ歩き出す。







「日和!私にとっては、日和は友達だから!日和が思ってなくても、私は思ってるから!!」








叫ぶようにいう梨由、私は振り向くことは出来なかった。








ありがとう、梨由。







私は心の中で、そう呟いた。