ゆびきり

「やっぱり…私は詠士が好きだよ…今でも」








梨由は大粒の涙を流して言った。








なんだろう、私の心のもやすらも、洗い流されるように、私の心が澄んでいく。








梨由の本音から逃げていたのに、梨由の本音が私の闇を少し晴れ渡すなんて、思ってもいなかったよ。








「ずっと、梨由の本音から逃げててごめんね…」








私はバッグを手にとり、立ち上がる。







「日和…?」








もう、長居は必要ないよね。








私は、どちらかの道を選ぶんだ。







「帰るわ、一人で、大丈夫だから」







自然に笑みがでる。








嫌みのない、自然にでる笑みをみせるのは久しぶりかな。