ゆびきり

イライラする…








どうして、自分はこんなに醜いところを見せているのに、梨由はいつでもいい人ぶるの?







「もう、偽らないでよ。私だって、偽りたいよ…でも、こうして私は梨由と向き合ってるんだから…梨由も、ちゃんと私と向き合って」








こんなことを言う自分が情けない。








「ごめん…」








梨由は、真剣な表情に戻り、悲しそうに私から目線を外す。








「詠士を好きになって…梨由と再会して、自分がどんどん醜くなって、自分が嫌いになっていくの。


詠士への想いが膨れるほど、梨由への嫉妬心が生まれた。梨由とは、ずっと友達でいたかったのに…」








今でも、本当は梨由と友達で居たいよ?







だけど、そんな都合のいいことを伝えたら、また梨由は、私に本音を隠し、友達でいてくれる。








そんな優しい梨由だから、二つの本音は言えないの。