ゆびきり

でも、同時に自分の歪んだ性格を思い知らされる。







どうして、梨由はそんなに普通でいられるの?







どうして、自分を失わずに過ごせるの?








どうして、私ばかり自分の感情に振り回されてしまうのかな…












梨由のマンションにつくと、リビングに私は座り、光哉は仕事だと言って部屋へ行った。








残された私と梨由は、少し気まずい雰囲気が漂う。








でも、少しずつ話さなきゃ何も進まない。








「詩織ちゃんは、あれからどう?」








あの日から会っていない、入院をして、安定したとは聞いたけど。








「お陰さまで、もうすぐ退院するよ。本当にあのときはありがとう」








そういって、梨由は座ったまま、深く頭を下げる。