ゆびきり

私の仕事終わる頃に、梨由も丁度仕事が終わるらしく、ついでに迎えにきてもらうことになった。







「ありがとう」






車に乗り込むと、助手席には光哉の姿もあった。








「お疲れー」







梨由は明るく、いつも通りだった。







「こんにちは」







私はぎこちなく、光哉にあいさつすると、軽く後ろを振り返り、笑顔で

「こんにちは」


と、言ってくれた。









テレビと同じ笑顔。







この間、病院でみた表情とは違う。今も作っているのかな?







「ごめんね、急に…」







私は心の闇を見られないように、謙遜しながら話す。








「全然いいよ、久しぶりに話したかったから」







運転しながらだが、梨由の声から嬉しそうな表情で話しているのが伝わる。






そんな梨由と私の心は本当に光と闇のように、全く異なるものだなんて、梨由は思ってもいないんだろうな。