ゆびきり

でも、一人で照れていても仕方がない。






私はバレないように、店員の後ろをついていった。







店員はいろいろ説明してくれるが、よくわからない…







私は適当に愛想笑いして、店員さんが去るのを待った。







「それでは、テスターもございますので、また何かありましたらお声かけてください」







やっと、いなくなってくれた…







私は、安堵すると自由に香水を手にとってみている。







「このビン、可愛い」







私は見た目から先に入り、香りを嗅ぐ。







そして、一つの香水を嗅いだとき、自然と詠士の顔を思い浮かんだ。