ゆびきり

寒い日には調度いい。







「おいしそう。詠士、料理出来るんだ」







私が作るよりも上手いかもしれない。








「真斗が料理作らないからさ、俺が作るしかなくてね」







男の人が、料理してるところ、初めてみる。なんだか魅力的に見えてしまう。







「そうなんだ、どおりで手慣れた音がしていたわけだね」







「やっぱり、寒い日にはシチューだろ。風邪にも効くよ」







そういって、無邪気に詠士は笑って言った。








私のために、作ってくれているんだね。







それだけで、あの悪夢から癒される。








「あっ、言っとくけど、これは晩飯だからな」








「えっ?そうだったの?お昼は?」







キョトンとして、私は聞いてしまうと、詠士は大爆笑した。