ゆびきり

「帰るの?」







梨由が立ち上がると同時に、私も立ち上がる。








「明日は仕事あるし、詩織を光哉に預けてるからさ」







「そっか…」







詩織ちゃん、可愛かった…







でも、一つだけひっかかることがある。







「ねえ、梨由、最後にきいていい?」







私の問いに、微笑みながら「何?」って、聞いた。







「詩織ちゃんは、旦那さんの子じゃないんだよね?」







梨由は、はっとした表情で私を見る。







私は覚えてるんだよ?







三年前のこと…








あの日、梨由ははっきり、旦那の子じゃないと言っていた。