ゆびきり

梨由の言葉を聞いて、時が一瞬止まった。








詠士の顔も、衝撃と同時に険しくなる。








レイプだなんて…







しかも、そんな人と結婚したなんて、梨由の思考が分からないよ。







「どうして…、どうしてそんな人と…おかしいよ…」








私はよくわからないが、涙がでてきた。








「だって、気づいたら妊娠してたし…。私もどうしたらいいのか分からなかったの」








梨由は過去を諦めたように、悲しく口元だけ微笑んで見せた。








そんな、梨由を見てるのが痛かった。








「ふざけんなよ…」









詠士は小さく呟いた。








強く、怒りがこもった声








詠士は半分身をのりだし、梨由の肩を強く掴んだ。