「うわ、鼻血が……っ」 そう必死に言い訳を探していると、倒れてる颯の鼻から大量の鼻血が噴射した。 ……完全に俺が悪いじゃん。 「ごめん、俺が悪かった。本当に殴った俺が悪かった。まさか鼻血が噴射するとは思わなかったけど…。と、とりあえず立ってティッシュで」 「いえ、大丈夫です。…先輩に殴られたことに興奮して噴射しただけなんで」 「おいコラ俺の謝罪の言葉を返せ!」 断言しよう、決して俺は悪くない。 「――で、なんで俺プリンセスなの?」 「へ?」