ずっと頭を下げてるから襟の校章は見えないけど、ズボンのチェック柄やネクタイの色が俺の制服と全く同じだ。 え、ってことは後輩?……俺、学校辞めようかな…。 「はい。先輩と同じ青葉高校です!」 「…うわ、やっぱりか…。そーいえばさっきから俺のこと先輩って呼ん… ――って、ちょ近い近いっ!何!?」 俺が腕を組んでちょっと下を向いてると、いきなり視界いっぱいに円満の笑みを浮かべた颯の顔が映った。 …わー憎たらしい美形。 畜生、さっきから思ってたがコイツやたらイケメンなんだよ。