スタンドが外されて、バイクのエンジン音が上がる。 「行くぞ」 と聞こえたのは、空耳かな? 必死にあいつにつかまり、背中に顔を埋めた。 周りを見る余裕なんてなかった。 でも…… 不思議と怖くはなかった。 胸のドキドキも、バイクの振動にかき消され。 手や身体に風が纏わり付いては離れていく。 目を瞑れば、あいつとわたしの身体は同じ周波数で繋がれてバイブしていた。 う~ん これが俗に言う、一体感? そうなら、なんて素敵な気分なんだろう……