なんで? と、そうだっけ? 確かに…… 3組の教室と8組のわたしの教室は、中庭を挟んで対面にあるけど…… 原則、授業中は授業に集中することにしているわたし。 全てを、その時間内に吸収し、家には勉強を持ち込まないのがわたしのモットーなのだ。 だって…… 夜勤を月に八日もこなす母に代わって、家では家事をしなくちゃいけないし。 好きな絵も描きたいし。 だいたい…… お前、お前って、気安く呼ばないでよっ! わたしは山之辺正哉に抱きしめられながら、呑気にそんなことを考えてた。