「もちろん、霧子のことだって大切にしたいと思ってる。 誤解するなよ! 俺は所謂シスコンじゃないぞ! でも、霧子と俺を結び付けてくれたのはあいつだからな。 そういう意味じゃ感謝もしてる」 素直な気持ちをぶつけてくる山之辺に圧倒されて、わたしの頭の中は山之辺で一杯になって。 そして、いつの間にか不思議な気持ちで眠りに落ちていった。 夢の中でも、わたしはやつと手を繋いで歩いていて。 やつの話を笑いながら聞いていた。 心細さなんて、もう何処かへ吹き飛んでなくなっていた。