突然割れた天窓に驚いた天使たちは全く無防備だった。

佳伊と柳はその天窓から飛び降りる。

何人かが、念力を使うが佳伊はあっさりとその力を撥ね退け、地面に着く。

その途端、出入り口が開き、羅我が飛び込んでくる。

天使たちは慌てながら抵抗をする。

柳はもう抑えられない殺気を炎にして天使たちの方に放つ。

「ぎゃああああ!」

天使の一人が佳伊の念力で浮かび上がる。

またもやおかしな方向に首が曲がって動かなくなる。

羅我は?と見るとただ立っていた。

「羅我!」

慌てて羅我の元に行こうとすると、羅我に襲い掛かった天使が突然倒れて死んでしまった。

羅我は柳を見て言った。
「魂抜いちゃいました」

ましたって簡単に言ってるけど……

能力が圧倒的に違うんだ。管理人と天使だと…

柳は佳伊と羅我を見て思った。

そして天使たちは倒れていった。

「お前が長か?」

佳伊が疲れてもいない顔で言う。
その長とやらは仲間がもういないことに気づき後ずさりする。

「偉そうな事言ってんじゃないよ」

佳伊の迫力に負けていた。

「全員が揃う日を待ってたんだ。残すとうっとおしいからね」

佳伊はまた狂気にも似た目で長を睨んでいた。