『はぁ…』
朝、いつものように、保健室に向かう。
最近あたしは、篠沢享也の家来みたいになってしまっていた。

「飲み物買ってきて」
「購買行ってきて」
「ノート、後でコピーしといて」


『はぁー…戻りたい』

重たい足取りで保健室まで着き、ドアを開ける。

「あ!唯ちゃんおはよ」
相変わらず金髪をふわつかせる彼は、いつもと変わらず、ニコニコしている。

『おはよう篠沢くん』
負けじとあたしもニコニコしてやった。