「今までありがとう。
俺はあの国で一緒にいてあげなきゃ駄目なんだよ」

「ずっと引きずっていた自分と、さよならする」

「あたしがいつでもそばにいて笑ってあげるから!」

「あの人がいる世界じゃないと、僕は生きていけないんだ!」

「もちろん後悔してますよ。
一番大事なものを失ったんですから」

「アリスなら大丈夫よ。
だって貴方は優しいんだから」

「救ってあげて。
私を救ったように、あの子を呪縛から救って」

「何を心配してるんだ。
私が君以外の人を愛することなんかゼロなんだから」

「今、伝えないと絶対に伝わらないよ。言わなきゃ、自分の気持ちを!」

「……ったく最初からそう言えばいいのに。相変わらず素直じゃないお姫様だな」

「時間が止まってる。
俺の時計の時間がずっとあの日で止まってる」

「思った通りの、勇敢なアリスだ。さあ、楽しませてくれ」

「偽物、だなんてもう言わせないように生きていきます!」

「可愛い子には優しくするのが、当たり前だろう?」

「好きだから。
それだけで十分じゃないの?」

「全て知ったら、君はどんな気持ちになるんだろうか」

「守りたいものと守らなきゃいけないものは違うみたい」

「ごめんなさい。
約束、守れなくて。お父様、ごめんなさい……」




───大丈夫。
どんなに闇が広まっても、私の心に光がある限り。私は、負けない。生きるの。






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