とんだわがままだ。はあ、と息をしてれば、彼は私の首に噛みつく。 「っ、優しくしてくれても」 「痛い方が好きだろ、ん?」 「好きじゃ……」 「好きだろ」 「……はい」 笑顔が怖かった。ああ、また貧血でクラクラするだろうなあと私は諦めた。