ヤクザに愛された女 弐



「…華!!…梨華!!」


「…へぇ…」


「起きろ。ついたぞ」


「…あれ?あたし寝てた?」


いつの間にか寝ていたらしいあたしは
勢い良く起き上がり
周りをみてみた。


「お寺?」


「早くしろ」


そう急がす龍二さんに
あたしは急いで車から降り、


かわいい花束を持つ龍二さんの
後を必死で追った。


「ねぇ龍二さん、誰のおは…え」


お墓の前で止まった龍二さんに
喋りかけてたあたしは、


名前をみてびっくりした。


初めてきた場所


「お父さんのお墓…?」


石には神田家の字。