朝が待てなくて


確かめるのは恥ずかしくて、ただ赤い顔をして見あげていると


樹はわたしの鼻の頭をキュッとつまんで


「お前だろーが」と笑った。





「わたしの……何?」


思わずそう訊いたら樹は「えっ」と驚いて、


「あ、愛、かな」


なんて言った。




そんなことをまともに言ってくる彼が可愛いやらおかしいやらうれしいやらで……


顔が勝手にニヤけてくるのを奥歯でグッと噛みしめる。




「笑うなよ」



スネたのかと思って見あげると、横顔が「プクク」と吹きだして、自分のほうこそ笑っちゃってる。



結局2人してしばらくクスクス笑いながら歩いたんだ。