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栄運送の専務さんが帰った後、祐二さんの手荒い祝福を受け、それからぬれた服を着替える樹を待っていた。
「ゴメン真琴。夕方から飲み会入ったから先に送るわ」
駆け寄ってきた樹がすまなそうに頭をかく。
「あ、ひとりで帰れるよ」
「や、送ってく」
「じゃあ駅までね」
歩き出した樹の手に指先で触れると、今日はなんだか指を絡めるようにして結んでくれた。
「なんか祐二の呼びかけで俺の送別会&就職祝いをやってくれるんだって。真琴も呼べって言われたけど、明日学校だし断っといたぞ。今日は遅くまで飲まされそうだから」
「うん」
「せっかく来てくれたのにゴメンな」
「ううん」
と本気で首を横に振る。
「なんだかいろんなことがあり過ぎて、樹と会えただけですーごくうれしいもん」



