朝が待てなくて


どうやら昨日の事故を起こした運転手さんの会社の人が挨拶に来たみたい。



「ドライバーの方大丈夫でしたか?」

「足を骨折されたと聞きましたが」



樹も祐二さんもさっきまでとは打って変わって、ちゃんと大人な好青年になっている。スゲー…。




「ええ、全治3ヶ月でしばらくの入院となりますが、あなたのおかげで命に別状なく安堵しております」


専務さんが樹に向かってもう一度頭を下げた。




「私どもの仲間を救ってくれてありがとう」


感極まった声になる。




この専務さんの話では、事故を起こしたのは一線を退き内勤になっていた運転手さんだったらしい。


急に休んだドライバーに代わって仕事に出て、運転を誤ったそうだ。




「こっちは車も体も無傷でしたから、お気づかいなく」


そう笑った樹に専務さんが言った。


「いえ、トラックは私どものほうで検査に出させてください。もちろん費用はうち持ちで」