朝が待てなくて


「忘れるわけないじゃん」


樹は眩しそうに桜の花を見上げている。




「俺、結構マジだったんだからな」


そのままこちらを見ずに彼が呟いた。


「え?」


「チビの真琴が頑張ってんだろうと思うから、俺も一年間頑張って来れた」


「樹…」


「キツいときでもへこたれずに頑張ろうと思った」


「うん」


「んで、春になったらお前と笑って桜を見るんだって、結構マジで励みにしてたんだけどな」


なんて彼は笑う。




わ、わたしもだよ。樹と会えることをずっとずっと励みにしてたもんっ!


あれ? 微妙に違うか…な?