朝が待てなくて


「特に影響される機材もないし、静かに話すなら病室でケータイ使ってもいいって」


戻ってきた祐二さんが病院のスタッフに言われたことを教えてくれた。


早速サホリンとミャンマーに電話を入れる。


無事の知らせを、二人とも泣きながら喜んでくれた。




「まこっちゃん、これ見てみ」


隣のパイプ椅子に腰を下ろした祐二さんが、自分の携帯をわたしに見せるようにしてスクロールしていく。


「会社のやつから聞いたんだ」


のぞき込んだ携帯の画面には、ネット動画が映しだされていて、それはたぶん樹の事故現場の様子だった。




「トラックが横転して足止めくらった他のドライバーが撮って投稿したみたいだ」


手渡されて再生ボタンをピッと押すと、画面の中で、横転したトラックからモクモクと黒煙が上がりだした。