朝が待てなくて


え?


自分の姿を確認すると……。


パジャマの代わりに借りた樹のTシャツの下から、生足がニョキニョキと出ていて、Tシャツの裾なんか、めくれあがっちゃって今にも下着が見えそうだ。


無防備この上ない。




「ったく」


小さく笑いながら、樹は自分が座っているとなりのスペースをチョンチョンと指でつついた。


そこに座れってこと。


急に恥ずかしくなって、大きなTシャツの中にひざをビヨンと折り入れて、三角座りの足を抱える。




「うれしいけど俺も仕事あるからさ、自制しないとマズイのよ」


と彼は笑った。




「もう行くわ」


「えっ?」


「どーせ寝つけないんなら、先に走って向こうに着いてから寝ることにする」