朝が待てなくて

















「真琴、つらかったら言ってな」


頭の上で、そう聞こえた気がした。




目を開けると樹のまなざしが


熱く……でも心配そうに


わたしに注がれていて……。




紅潮して乱れた顔を見られるのが恥ずかしいのに


逃れることのできない真っ直ぐなその視線に


吸い寄せられてしまう。






わたしはずっと
その瞳だけを見つめていた。


涙で見えなくなっても




ずっとずっと……見ていたんだよ。