樹の部屋のドアを背に、ペタンと座り込む。
ポロポロとこぼれ落ちる涙をぬぐいながら、
……えっと、大淀に電話だ。
『もしもし大淀?』
『上野か?』
驚いたような声。
『えへへ、樹が変な電話してゴメンね。もう仲直りしたから大丈夫だよ』
『……マジで?』
『うん。樹やっとわかってくれたから、今彼の部屋の中。迎えに来なくて平気だからね』
『あいつ、怒ってんの?』
『ううん、もう優しいよ。謝っといてって』
『そっか、……よかった』
ホッと息をつくのが聞こえた。
『夜中にお騒がせしました! じゃ、おやすみ~』
『ああ』
電話を切って速攻ひざを抱える。
ゴメンね大淀。
また振り回して傷つけちゃったかな……。



