だけど話せば話すほど、もう修復不能だと自分で感じてしまう。
苦しいよ、樹。
ゴメンなさい、樹。
昨日そんな想いを樹にメールしてみたけど返事はなかった。
そんなことも二人には話した。
「ヘコたれるな、真琴。このまま諦めちゃっていいの?」
「最後にものを言うのは、二人の想いの深さだよ。わたしはそれ、信じてるから」
サホリンもミャンマーも涙目になって励ましてくれた。
バカなことをしたわたしを、責めないでいてくれる。
「うん。がんばる……」
だけど樹は会社も辞めていて、
祐二さんの家も知らないし、
……どうしたら会えるのかわからない。
電話をかけても取ってはもらえないし。
結局そんな日々が数日続いた。



