朝が待てなくて



土曜日曜の二日間――


わたしは死んだように過ごした。


テスト中だからね、一応勉強したんだよ、これでも。


ていうか、勉強でもしてないと気がヘンになりそうだった。




何も考えないように
何も感じないように……。


だけどもそれはやっぱ無理で、
樹の冷たい瞳を思い出しては、胸をえぐられていた。


何度も、何度も――。






週が明けて学校に行く。


朝、学校の最寄駅の改札を抜けると、大淀が待っていた。



「上野」



声をかけたきり口をつぐみ、大淀は隣を歩き出す。いつもよりも半歩離れて。


大丈夫か? と訊くはずが、泣きはらしたわたしの顔を見て、大丈夫じゃないってわかっちゃったのかもしれない。