「ど、どの顔?」
「真琴って、驚くとパッと輝くだろ?」
そう言って彼は目も口も真ん丸くポカンと開ける。
「何…その変顔?」
「お前の真似」
「えー、そんな顔してない!」
バシッて背中を叩きたかったんだけど、祐二さんの車にあった青シートを両手に抱えていて出来ないから、代わりに軽く蹴りを入れといた。
「イテ…。あはは、可愛いだろーがよ」
樹はお構いなしでケラケラ笑いながら歩いて行く。
「…その可愛い顔が見たかったんだってさ」
後ろから祐二さんが声を掛けてくれた。
足を止めると、祐二さんの彼女の香美さんも笑っている。



