「ひゃあっ」
次の瞬間、わたしは思わず彼を突き飛ばしていた。
押されてしりもちをつきそうになった大淀が、とっさにわたしのブラウスをつかみ、第2ボタンがピッと飛ぶ。
「な、なんだよ」
「だって、今、む、胸さわっ……」
大淀の手が服の上から、わたしの胸にタッチしたんだもん。
「あ、ダメなの?」
どう見ても大淀は笑いをこらえている。
「う……」
自分からホテルに誘っといて、
『好きにしていいよ』とか言っといて、
これぐらいで大騒ぎするなんて、わたしってば本当に本当にイタイやつ。
真っ赤になって固まってるわたしを見て、大淀はとうとうクスクスと笑いだした。
笑ってくれてるからいいようなものの……。



