朝が待てなくて


パーキングに車を停めに行った祐二さんを待ってから、4人は部屋に入っていく。




「なーんだ、みんなで飯食うだけじゃん」


再び灯った明かりを見あげながら、大淀がホッと息をついた。




なーんだ、じゃないよ。


鍵は? 仕事は?


説明がつかないことばっかだし。




「電話してみたら?」


え?


「今かけてみ。訊きたいことあるんだろ?」


「今?」


「うん、今」




それから大淀は、ケータイを取り出したわたしの手にそっと手のひらを重ねた。


え……?


「今大阪だ、とか言われたら、俺撤回しようかな」


「何を?」


「失恋宣言」


なんて言って、パッと手を離す。




い、言うわけないじゃん。大阪だなんて。