中から出てきた長身の美形カップルは、楽しそうに笑っていて……
えっと、それは
――樹と美里さんだった。
「え、関西に……いるんだよな?」
わたしの横でなぜか大淀まで固まっている。
「仕事キャンセルになったのかも……」
そんなわたしたちには気づかずに、樹と美里さんはカフェの前で別れ、左右別方向に歩き出した。
美里さんがこっちに向かって歩いて来る。
とっさに、大淀とわたしは街路樹のかげに身をひそめた。
「なんで隠れんだよ」
「お、大淀こそ」
そのとき
向こうへ行きかけていた樹がピタッと足を止めた。
「ミサ!」
振り返り大声でそう呼ぶと、彼女に駆け寄る。



