「大淀って、しっかりしてるのか抜けてんのかわかんないね~」
小銭がないらしいので、コピー機にコインを投入しながらそう笑ったら、
「お前こそ、この範囲表、見た形跡ないじゃん」
大淀がピッと、コピーのスタートボタンを押した。
もうすぐ中間テスト。
すでに1週間前を切ったから、テニス部も活動休止中。
テストのときはいつも、部活が休みになったらがんばろう、とか思ってるんだけど、いざ休みになれば何だか気が抜けて、ゆったりまったり過ごしてしまう。
「今から範囲の確認? さすが大淀、余裕じゃん」
なんて言ったら、彼はチラッとこっちを見た。
「普段から入ってるから、あらためて勉強する必要ねーしな」
自分の頭を指でチョンチョンとやる。
ムゥ……。



