車から降りるとき、真後ろに座っていた大淀と、バチッと目が合った。 あれ? 静かだから眠ってるのかと思ってた。 いろいろと聞かれちゃったかな? なんか悪かったかな……? 大淀は無言のまま体勢をくずさずに、わたしをジ…と見上げると、スッとまぶたを伏せて、目をつむった。