だけど…… いつか樹に 他に好きな人ができてしまって その人のことを どうしてもどうしてもあきらめきれなくて 苦しんでいる樹に わたしはちゃんと振られてあげることが できるんだろうか……? 樹の幸せを第一に考えてあげることが できるんだろうか……? それが本当に『好き』ということ? 揺れる車のシートにもたれて、 そんなことを考えていた――。