「運転が好きだから運転手さんになったの?」
「おう、ガキの頃から持ってるオモチャは車ばっかで、その頃はバスの運転手になるって張り切ってた」
ふふ、かっわいー。
「樹がバスの運転手さんだったら、わたし毎日乗りに行く!」
はしゃいでそう言ったら、フンと鼻で笑われた。
「そもそもバス転がしてたら、俺たち知り合ってないっつーの」
そーだけど……。
「それでもどっかで出会ってたかもよ? で、やっぱつきあってたかも」
しつこくそう言ったら、「そっかぁ?」って樹もノッてきた。
「乗客と運転手、とか?」
「うん! 樹はわたしがよく乗るバスの運転手さんなの」
そんな妄想話で盛り上がる。
いーよね、みんな寝てるし。



