「ちょっと焼けたよな?」
「えっ、わたし?」
「鼻の頭が赤くなってる」
こっちも見ないのにわかってるみたい。
「う…、日焼け止め塗ってたのに」
カバンからでっかい鏡を取りだして確認し、ガーンとくる。
鼻だけじゃなくてほっぺも赤い。
「やなのか?」
「もともと部活で黒コゲなのに、これ以上焼けたくなかったもん……!」
本気でしょげてたら、樹が言った。
「メチャクチャ可愛いじゃん。さくらんぼみたいだ」
…………。
「それ……、冗談?」
手で鼻を隠しながら怪訝な声をだしたら、
「あっはっはっは、マジだし」
って樹はメチャクチャ笑った……。



