「バーカ、肉体労働だぞ」
と樹が言った。
「炎天下で長時間、荷物運んだりとかもするんだ。ちっとも、うらやましくなんかないよなぁ?」
ニコニコッて、男子二人をのぞき込むように笑う。
うわ、爽やかな笑顔。
飾り気がなくて明るくて、見てるほうが照れちゃうくらい。
だけど樹はいつも、何の迷いもなく誰にでもその笑顔を向けるんだよね。
で、誰とでもすぐに打ち解けちゃう。
人見知りなわたしとはちがう人種だ。
「や、シブいッス」
不満顔だった中村がほんのり頬を赤らめながら、ちょこんと頭を下げた。
「な」
と横の大淀にも同意を求めている。
「ム」
うん、でも、ううん、でもない、負けん気の強い大淀の返事が、ちょっと可愛かった。



