「なーんてことを、俺は何度も先輩にどやされて、死ぬほどげんこつを食らってきたんだからな。
お前らもガマンしろ」
そう言って樹が笑った。
あ……
あの佐伯さんって人のことかな?
樹の大事な先輩。
それから樹はミャンマーに言った。
「まー、気持ちはわかってやってな」
泣き顔だったミャンマーはニッコリ微笑むと塩崎のところへ飛んでいく。
相当ヘコんでるはずの塩崎が、ミャンマーにお礼を言われて、フニャッと笑顔になった。
うふ、いいムードの二人。可愛いなぁ。
それに引き替え……
とばっちりを食った大淀と中村はムスッとシートに戻って足を投げ出した。
「あーあ、バッカバカしー」



