朝が待てなくて


「ミャンマーにちょっかいかけられてシオが怒っちゃって……元々、男子は昼寝中で……わたしたちだけ起きておしゃべりしていて……そしたら知らない子たちが『一緒に遊ぼ』って、手とか引っ張られて……」



興奮して前後するサホリンの説明。


気がつくと樹がダッシュで駆け出していた。




シートの方には人だかりができていて、その輪の中で大淀たちが……、うわ、殴られてる。


かなり劣勢。


間近で見る本物のケンカの迫力に足がすくんだ。





「てめーら、何やってるっ」


樹が飛び込んで行って、
大淀を殴ってるやつを蹴飛ばし、
中村を押さえつけてるやつらを引っぱがして砂浜に叩きつけ、
それから塩崎を殴っている一番デカい男の腕をグッと後ろにねじあげた。



そこまでがあっという間、ほんの一瞬の出来事だった。