朝が待てなくて


パラソルのつくる影の中は、今日みたいに風が通る日は案外涼やかで心地いい。




「ゴメン」


と樹が言った。


「わたしこそ…ゴメンなさい」




そこで樹は困った顔になる。


「以来ギクシャクして、お前は泣いてばっかいて……。だから誕生日には真琴が喜ぶことをしてやりたかったんだ」


あのネックレスだ。


「でも俺、そーゆーの疎いからさぁ、何がいいのかわかんなくて。

会社の若いやつが、そいつも女子高生とつきあってんだけど、有休取って彼女に限定品を買いに行くっつって専務にどやされてたから、とりなしてやってな。

で、金払うから俺の分も買って来いって頼んだんだ」


「へぇー」