朝が待てなくて


何枚か敷いたシートの上に寝転がって、みんなはおしゃべりしたり、熟睡中だったり。


樹の向こうに横たわる大淀も、うとうとと寝ちゃってるみたい。






「ちょっとスネてた」


海を眺めながら、樹がポツンと言った。




「え?」


「借金のこと」


彼は目線を落とす。


「俺はあれ、誰にバカにされても、真琴にだけわかってもらえればいいと思ってた。真琴だけは応援してくれてると思ってたんだ」




潮風が2人の間を吹き抜けていく。




それなのにわたしは
『借金返して、美里さんと元に戻るつもりでしょ?』とか言っちゃったんだね。


『わたしのせいにしないで』とも……。




「自分が幼稚で、独りよがりで、みっともなくて、しばらく真琴に連絡する気になれなかったんだ」