「ん……」
しばらく経って樹が目を覚ました。
緩やかな風に吹かれて、ぼんやりとしている。
やっぱりちょっとダルそうだ。
のぞき込むと目が合って、彼は「あ…」と言った。
「何やってんだよ」
ムクッと起きあがって、わたしの手からうちわを取りあげる。
「え、あおいでる」
「だから、なんであおいでんだよ。みんなで遊んできなっつったろ?」
あきれたように樹が言った。
「遊んだってば」
いっぱいいっぱい遊んだよ。
みんなだって、ほら、遊び疲れて、シートにグデッと甲羅干し状態になっちゃってるじゃん。
体調悪い樹を放っておいて、それぐらいわたしたちは楽しくはしゃいでたんだよ?



