朝が待てなくて


ディスプレイに表示された名前は『祐二』だった。


祐二さんからだ……!?


あきらかにがっかりした様子で、中村がこっちにグーッとケータイを押しやってくる。




「あ、あの、もしもし」


樹を揺すって起こしながら、ケータイに出た。


「まこっちゃん?」


久々に聞く祐二さんの声。


「うん! 樹、今寝ちゃってて……」


「あー…いーよ、寝かしといてやって」


祐二さんは少しだけ笑った。




向かい側から中村が、ジェスチャーと口パクで
「朝、電話したか訊け」って指令を出してくる。


もぉ、うるさいなぁ、とにらみつつ、やっぱ気になっていたので、おずおずと訊いた。




「あのね、祐二さん……今朝、樹に電話した?」